白と黒のあの動物の名前…
こんにちは。こんばんは。
PHILOS事務局のいちぜんやです。
ここ数日、雨の日が続いていてまるで梅雨のようでしたが今朝(26日朝)は珍しく晴天が広がりました。気分がいいので近くのカフェの日の当たる席でこの原稿を書いています。
さて、うちには2頭の犬がいて、そのうちの1頭は散歩すれば「あっ、101匹ワンちゃんだ」と小さな子が寄ってくるほどの有名犬種。するとそのお母さんたちは「シェパードっていうのよ」とか「ドーベルマンていうのよ」とか適当な犬種を子どもに教えたりして「そうでしたよね?」などと私に問いかけます。子どもの前でお母さんの顔をつぶすわけにもいかず私は…
皆さん、うちの犬種はお分かりですよね。そう、ダルメシアン。白地に黒の模様があるやつです。
ダルメシアンだから名前はダルにしよう、ダルビッシュも活躍してるし…と主張したのですが妻と娘が却下。♀だったこともあり娘が好きだった童話の主人公のプリンセスにちなんでベルと名づけました。音は似てます(笑)
12年ほど前のある日、とあるペットショップで購入しました。血統書付きです!こう書くと「高ったでしょう?」「なんぼしたの?」なんて声が聞こえてきそうです(特に大阪在住の方から)。
その1年前に飼っていた犬を亡くしてとても悲しかったんですが、時間がたつにつれてまた飼いたいなあと思うようになり、頻繁にペットショップに通っていたんです。そんなある日、その店にやってきたのが未来のベル!私がまだ小さいころ、ほんの短い期間、ダルメシアンをうちで預かったことがあり、その時の記憶がよみがえってきて「欲しい」と一目ぼれしてしまいました。
しかし値札を見るとなんと40万円!衝動買いどころか計画的にも買えないお値段です。触ると買ってしまいそう…なので残念ながらノータッチでお別れ…
と思いきや、1週間後に店に行くとちょっぴり大きくなったあの子がまだいるではありませんか!今回はゲージから出しもらって思わず抱っこ。おおお、かわいい。そして…小さくなったお値段!30万円に値下げされていました。1週間で10万円ダウンです!
今がチャンスと見た店員さんは「来週にはいなくなっちゃうかもしれませんねえ」と私に機会損失の恐怖を与えて購入を迫ります。こちらも負けずに「いい飼い主さんに出会えるといいですね」と店員さんに拒絶の恐怖を与えつつ、来週にはもっと値が下がるのではと思いながら「また来ます」と言ってその日はお別れをしました。
次の週。ちっとだけ大きくなったベルは、25万円に値下げされていました。その次の週は20万、そのまた次の週は15万円、さらには10万に値下げされていきました。ベルの場合、大きさと値段は反比例の関係のようです。
そしていよいよ私が購入を決める週がやって来ます。体重3キロくらいだったあの子はわずか5週間でゲージにおさまりきらないくらい大きく育ち体重も6キロ超え。ズッシっと重く子犬と呼ぶには限界のサイズでした。それはもう店には置いておけない、つまりたたき売りのタイミングが来たことを意味していました。
私はついに決断し、値札に書いてあった5万円の保釈金を払ってベルの救出に成功!我が家に連れ帰ったのでした。(笑)
分かってもらえましたか?すぐに大きくなるダルメシアンは知名度のわりに人気のない犬種。うちのは単なる売れ残り(笑)。高くも何ともありません…
それにしてもペット商法というのは押したり引いたりの駆け引きがあって実に面白いですね。私、こういうの大好きです。毎週少しずつ値を下げたのが店側の敗因ですね。これをすると買い手は待ちますますから。私が店員なら30万円の時に「2-3日、家に連れて帰りますか?それでもいらないなら返してもらって構いませんよ」といって貸し出したかも。これ「子犬のクローズ」という古典的な販売技法ですけど効果てきめんなんです(笑)
値付けのでたらめさにも驚き(笑)それでも、40万円で買う人もおられるんでしょうね。焦っちゃいますから…
なぜ私は焦らなかったかって?答えは簡単。小さな犬があまり得意じゃないんです。子犬も小型犬も。大きくなると分かっていても小さいうちは得意じゃない…だから大きくなるのを待てたんです。私は大きい犬が好き。変わってるでしょ?
おっと本題を忘れるところでした。間違った犬種を言うお母さんたちの顔をつぶすさないにはどうしたらいいかってことでしたね。
実はトークを身につけたんです。どんなものかというと、質問には答えずにこう答えるんです…
「実はうちに帰ると同じのがあと100匹いるんですよ」
皆さん、数秒のあいだ、ポカンとされます。それを見て私が「ウソですよ」というと一呼吸おいて大笑い。これで例外なく話題が変わります。
お母さん方、ダルメシアンなんて難しい犬種など覚えすにこれからも「101匹ワンちゃん」で行きましょう!
私の呼称も「いちぜんや」で浸透してきたようでとてもうれしいです。ただ一部には「えちぜんや」と覚えている方がおいでです。水戸黄門の越後のちりめん問屋からなのか、もしくは仏壇仏具屋さんからなのか、その間違いの原因は不明ですが…ま、どっちでもいいです(笑)
追伸。
横で27キロまで丸々と太ったベルがイビキをかいています。決して可愛くなくなったわけではありませんが…こんなにもふてぶてしいやつだったとは(笑)
今週もどうでもいい話につき合わせてしまい失礼しました。