ゆっくり歩いて視線を落とすと…

こんにちは!
PHILOS事務局のいちぜんやです。

P2クラスの開講が確定しました。木曜日の18時15分からと20時からでどちらもP2。担当は小松先生です。初回は11月5日です。

2クラスとも、今のところはクラス受講に余裕がありますのでクラス移動、振替受講ともに可能です。またハイブリッド対応しますのでZOOMでも受講も可能です。

これで全29講座。この賑わいも皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。

さて近況報告。退院後、松葉づえでの生活が続いています。最近はご近所を散歩したり、ちょっとした買い物に行くようになりました。とはいえ、かなり不便…そんな松葉づえ生活あれこれをお話します。

松葉づえの場合、普通に歩く速度に比べて1/2程度に歩行速度が落ちます。また目線が低く視野も狭くなります。例えるなら小学校の低学年くらいが歩く感じでしょうか。

自然と目に入ってくるのは道路で干からびてしまったミミズ、荷物を運ぶアリといった、日頃は気にかけない小さな生き物たち。舗装道路も平らではなくてけっこう凸凹があって坂になっている。不自然でかなり面白い。子どもが歩を進めない理由はこんなところにもあるのかな?

なんて思っていると…すると突然、車が現れます。自転車が飛び出します。人が向かってきます。

そう、普通に歩いていたときには、目線が高く、視野も広かったために手前から当たり前に見えていたものたちが、かなり近づいてはじめて見える。小さなものが見えない一方で。

「これは危ないわ。意識して前を向いて歩かないと事故をする」

そんなことがあって前を見て歩くようになるとまた違ったものが見えてきます。それは何というのか、人との間合いとでもいうのでしょうか。

車の場合も、自転車の場合も、人の場合もありますが、お互いが認識し合った時にどう動こうかという間合いのようなものを意識するようになりました。特に松葉づえをついた、つまり不自由な人を見つけた人が見せる間合いというか…

気づいてすぐに道を譲ってくれる人。直前になって気づいてよけてくれる人。気づいているのに全く変わらずに歩いてくる人…この場合は私がよけることになる…

私は1か月もすれば普通に歩くようになる「にわか弱者」なんでとやかくいう資格はありませんが、自分が元気になったらこうありたいなあ、っていう理想の姿について学ぶことがあります。

特に自転車が分かりやすいかな。早い人は私を見つけた瞬間にコースを変えて走っていきます。とってもいい人(笑)多いのは数メートル前でコースを変える人。きっとその人なりの距離感で私をよけているんだけれど、動きが不自由な私はちょっと恐怖を感じてしまいます。

いちばんひどいのは、まっすぐ来る人。仕方なく私が道を譲るとほんの数センチ先をそのままのスピードで走り去っていきます。これは危ない!

私は以前、どのタイプだったんだろうか。そんなことを考えてみました。きっと2番目の自分感覚でよける人だったんじゃないかな。とすると、気づかないうちに相手さんを怖がらせていたってことになる…気づかないうちっというところが怖いですよね。

怪我が治ったら、早めに道を譲る人になろう!

今の不自由な時間に体験したことを学びに変えて、少しでも成長できればと思います。

最後にご報告。おかげさまで怪我の方はまあまあ順調に回復しているようです。お気遣いに心より感謝します。